どんな能力が必要?

企業の人材育成の分野で注目されているメンターとは、どのような役割を担う人なのでしょうか。

まず、メンターという言葉の意味を探ってみると、人生や仕事における指導者という意味があるようです。言葉の由来は、古代ギリシャ時代にあると言われていますが、現代の企業にメンターという言葉を当てはめると、社員や役員に対して、仕事や精神面をサポートする人物を意味しているようです。

そんなメンターの役割は、具体的に見るとたくさんあります。まず始めに、ゴールや目標を明確化させなければいけません。ゴールが無ければ、途中で道に迷う危険性も出てきます。最初に目標をしっかり定めて意識づけすることは、何よりも重要なポイントだと言えるでしょう。

次に行うのが、現状の把握です。目標に対してどれぐらい足りていないのかを探ると、やるべきことが見えてきます。具体的な行動計画も、立案しやすくなるでしょう。

そして本人がゴールに向かって歩みだした後は、精神面でのサポートも必要不可欠です。場合によっては、仕事の取組み方や行動の微調整も必要かもしれません。本人が目標に向かって邁進できるように導くことも、メンターの大きな役割だと言えるでしょう。

そんなメンターにとって欠かせない能力は、何といってもコミュニケーション能力です。どれだけ優れた実績がある人物でも、それを上手に伝えることができなければ、メンターとしての役割を果たすことが難しいかもしれません。一定の経験と解かりやすく伝えられるコミュニケーション能力を持つ人物が、メンターにはふさわしいと言えることでしょう。